「逢魔が時(おうまがとき)」は、昼と夜の境界線をテーマにした楽曲です。シンセポップのサウンドで、あの夕暮れ時の不思議な空気感を表現しました。
「逢魔が時」という言葉について
逢魔が時とは、夕暮れどきのことを指す日本語の古い言葉です。昼でも夜でもない、空がオレンジから紫に染まる一瞬。視界が曖昧になって、現実と幻の境目がぼやけるような感覚がある時間帯です。この「境界が曖昧になる」感覚をそのまま音楽にしたかったのが、この曲の出発点でした。
サウンドコンセプト
キラキラしたアルペジオシンセは、夕暮れに輝き始める一番星をイメージしています。音が次々と連なってきらめく感じを、高音域のシンセで表現しました。コードチェンジに合わせてアルペジオのパターンが変わるように設計していて、「時間が流れている」感じを出しています。
一方でベースラインは少し太めで重厚にしています。昼の明るさが消えていくにつれて、夜の気配が忍び寄ってくる感じ。そのコントラストが曲の緊張感になっています。
メロディラインの狙い
メロディは、どこか懐かしい歌謡曲のような音使いを意識しています。はっきりと「昭和っぽい」とは言えないけれど、現代のポップスとも少し違う。時代も場所もあやふやな、不思議な入口のような雰囲気を狙いました。インストゥルメンタル曲なので歌詞はありませんが、シンセのフレーズ自体がメロディーとして「歌っている」感覚を意識して作っています。
帰り道、ふと空を見上げた時にこの曲が流れていたら嬉しいです。
美しい夕暮れが、あなたの明日を彩りますように。