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「negai」について

「negai」は、マヌルネコさんの映像に合わせて依頼を受けて制作した楽曲です。映像の世界観に寄り添いながら、どこか浮遊感のあるサウンドを目指して作りました。

曲のコンセプト

タイトルの「negai」は「願い」です。叶うかどうかわからない、でもそっと心の中に持ち続けているもの。SFチックな無重力感の中に、かすかな祈りのようなものを込めたくて、楽器の構成を考えました。

シンセパッドを遠くに広げて空間を作り、ピアノをミックスの真ん中に置いてアンカーにしました。ギターはあえて小さめに、「見えるようで見えない」くらいの距離感で配置しています。音数が少ないほどリスナーの想像力が広がると思っているので、この曲はかなり引き算を意識して作りました。

コード進行とアレンジ

コード進行はG→D→A→Emの繰り返しです。いわゆるカノン進行の変形で、とても王道ですが、これが一番「時間が止まったような感覚」を作れると思ってこれにしました。何度ループしても飽きない進行なので、BGMとして流しっぱなしにするのにも向いています。

テンポはゆっくりめに設定しています。速いと「映像の邪魔になる」ので、マヌルネコさんが動くテンポに合わせてゆったりと流れるようなBPMを選びました。ドラムは入れず、パーカッション的な音もほとんど排除しています。音のない空白が、曲の一部になるように意識しました。

制作を通じて感じたこと

映像に合わせた音楽を作るのは、自分のためだけに作る音楽とはまったく違うアプローチが必要です。「自分が好きかどうか」よりも「この映像のこのシーンに合うか」を優先する判断が求められます。それがとても難しくて、でも面白い。映像制作者との共同作業だからこそ生まれる音楽の形があると、この曲を通じて実感しました。

聴いてくださる方の日常に、そっと寄り添える曲になっていれば嬉しいです。

今日が、やさしい一日になりますように。

🎵 negaiを聴く