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Lofi Hipの作り方——ゆるいむくん流の3つのポイント

「かおすねこ」を作ったときに意識したLofi Hip Hopの作り方について、もう少し掘り下げて書いてみます。ガチガチの解説ではなくて、自分がやっていることを素直に話す感じで。

1. リズムをわざとよれさせる

Lofiの最大の特徴はリズムがズレていることです。きっちりグリッドに合わせて打ち込んだドラムは、聴いていて疲れる「正確さ」があります。生ドラムの人間らしさを再現するために、ヒューマナイズ機能を使って意図的にバラつきを加えます。自分の場合は、スネアを5〜15ms程度前後にランダムにずらすことが多いです。

2. テープ感を足す

Lofiの独特のくすんだ質感は「テープサチュレーション」によるものです。フリーのプラグインでもいくつか良いものがあって、自分はChow Tape ModelというフリープラグインをMaster Busにかけています。かけすぎると音が潰れるので、Dry/Wetを20〜30%程度にするのがコツです。

3. 空間を広く、でも詰め込まない

Lofiは音数が少ない方が雰囲気が出ます。ドラム・ベース・コード楽器・リード(またはボーカル)の4要素があれば十分です。それぞれの音が呼吸できる隙間を意識してアレンジし、リバーブで奥行きを作ります。全部の楽器がいつも鳴っているのではなく、ところどころ抜けがある方が「流しっぱなしにしたくなる」音楽になります。

Lofiは「完成度を高める」方向ではなく「心地よさを高める」方向で作る音楽だと思っています。ミスっぽい音やノイズもあえて残す。そのいびつさが、不思議と「また聴きたくなる」理由になっているような気がします。

完璧じゃないから、ちょうどいい。