「ゆるいむくん」というプロジェクト名をつけたとき、すでにこのサイトのコンセプトは決まっていました。「日常の隙間に置いておける音楽」。つまり、主役にならない音楽です。
これを言うと「舐めてるの?」と思う人もいるかもしれません。でも自分としては、それを作るのがとても難しいと感じています。主張しすぎない、でも存在感はある。うるさくない、でも退屈でもない。この細いバランスを探すのが、ゆるいむくんの音楽を作る楽しさです。
作業中に音楽を聴く人の脳は、音楽を「聴いていない」状態にあります。意識の端に流れていて、集中の邪魔にならない。でも部屋を満たしている。そういう音楽の作り方は、「目立つ」ことを目指す音楽の作り方とはまったく逆のアプローチが必要です。
転調を減らす、テンポを一定に保つ、歌詞で強いメッセージを投げかけない。こうした「引き算」の選択が、BGMとしての音楽の本質だと思っています。引き算ができるようになると、残ったシンプルな要素に自分の個性が浮かび上がってくる。それが面白いところです。
「いつか誰かの作業のお供になれたら」という気持ちで、これからも曲を作り続けます。
音楽は、そっと寄り添うものでいい。